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ハチ毒アレルギーとアナフィラキシーについて

花にとまる蜂
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毒ヘビに噛まれると死ぬかもしれませんが、まさかハチに刺されて死ぬということまでは誰も想定することはないでしょうね。

しかし、いまでも毎年20人前後の人が、ハチに刺されて死んでいます。

ここでは、そんなハチの毒によるアレルギー症状や死に至るといった危険性についてご紹介してみたいと思います。

ハチによるアレルギーショックについて

アレルギーショックとは?

ハチによるアレルギーショックアナフィラキーショックとも呼ばれており、一般的には2回以上ハチに刺されたら発症するといわれています。

初めてハチに刺された際には、刺された部位に痛みや腫れなどの局部的な症状が出るだけです。ただし例外もあり、1回目に症状が出るというケースもあります。

またハチに刺されると、毒に対するアレルギーを持つ人と持たない人とに分かれるといいます。

 

このアレルギーを持つというのは、ハチの毒に対する抗体が体内に生まれるということです。そのため、2度目に刺されると、その抗体が過敏に反応して血圧低下や呼吸困難といったアナフィラキーショックをもたらすケースがあるといいます。

ハチの毒について

ほとんどのハチには、刺し針というものがあります。この刺し針は、産卵器官が毒針として進化したものだといわれています。しかもハチの毒自体は、毒ヘビの毒とは違って人を死亡に至らしめるような毒の量ではありません。

その代り、初めてハチに刺された際に体内に生まれた抗体が、過剰に反応をすることによってアレルギー症状が出るというケースがあります。

しかも、15分以内にアレルギー症状が出てくるので、その後1時間以内には死に至る可能性もあるので病院に急行すべきです。

ハチ毒アレルギーの症状について

アレルギー症状は免疫疾患の一種

ハチだけでなく食べ物でもアレルギー症状が出るという人があります。通常の場合には、アレルゲンが体内に入っても、人間には免疫機能があるので正常に機能している場合には何ら問題はありません。

しかも免疫機能は、ウイルスや細菌・虫の毒から身を守ってくれているのです。ただし免疫疾患の人の場合、免疫機能が過剰に反応し過ぎてしまうのでアレルギー症状が出てしまうのだといいます。

こうした免疫疾患の原因については、未だに明確な解明がなされていないというのが現状のようです。

同じハチでなくてもアレルギー症状が出る

2回目にハチに刺されてアレルギー症状が出る人の場合、1回目がアシナガバチで2回目がスズメバチというようにハチの種類が違っても、アレルギー症状が出るという可能性はあります。

要するにハチの毒には、ハチの種類は違っても毒の成分が共通しているからなのです。おまけにスズメバチは、毒の量も多くなるのでその分アレルギー症状の可能性も高くなるでしょうね。ハチの毒アレルギーが自分にあるかどうかは、医療機関で事前に調べることができます。

ハチ毒アレルギーを起こした時の対処法

ハチの大きさによって毒性が高くなる

ハチにもいろんな種類がいますが、ミツバチよりもアシナガバチ、アシナガバチよりもスズメバチのほうが毒性が強いといいます。しかもアナフィラキーショックには至らなくても、スズメバチにもなると激しい痛みや腫れが1週間以上続くといわれています。

従って、まずは患部をで洗い流すようにします。そして、患部の周辺をつまんで毒液を押し出すようにします。子供の頃オシッコが良いと聞きましたが、オシッコ内にいる雑菌が傷口から侵入してしまうのでNGです。

消毒抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟こうを塗るとよいでしょう。また、毒性の高いスズメバチなどは病院に行くべきです。

15分以内にアナフィラキシーショックが出ると…

アナフィラキシーショックが出る場合には、患部が痛いというだけでなく体調もおかしくなります。

例えば声がかすれる、動悸や息切れなどの症状が出たらすぐに救急車で病院に行くべきです。15分以上経過してしまうと、発熱や血圧が急低下してしまい、ショック症状などにもなるので、死に至る危険性もあります。

しかも意識が薄れてくるので、救急車が来るまでは人の介助を受けながら足を頭よりも15センチ程高くして仰向けに寝るようにします。ただし、嘔吐などでノドがつまったりする可能性もあるので、顔は横を向くようにしておきます。

このように、蜂に刺される危険を避けるためにも、ハチの巣や蜂は、できるかぎり自分の周りから遠ざけておくことが大切です。もし、ハチの巣を見つけたら、プロの業者に蜂駆除を依頼しましょう。私も子供の頃、実家のハチの巣を駆除してもらった経験があります。危ないので自分ではやらずに、専門業者に依頼しましょう!

強いハチ毒に注意:自治体の情報もチェック

通常の場合、ハチが攻撃してくるということはありませんが、巣に近づいたたけでも防御本能からハチに刺されるというケースは多いようですね。

花粉アレルギー症状のある人は、ハチの毒アレルギーも医療機関で事前に調べておくとよいかもしれませんね。

また、蜂については、自治体のホームページにもさまざまな情報が掲載されています。例えば、以下のような感じです。

神戸市:スズメバチと上手につき合おう

川崎市:ハチに刺されてしまったら

自治体によって、いろいろと対応は異なるので、もし蜂が出て困っている場合は、お住いの自治体に一度問い合わせてみましょう。