夏になると花火大会やキャンプ・バーベキューなど屋外でのイベントも多くなるので、蚊にも刺されやすくなります。おまけにハチに刺されるのとは違い、どうしても甘く見てしまいがちです。
ところが、女性の足が赤く炎症しているとみっともないですね。そこで、夏は特に注意したい、虫刺されについていろんな対策をご紹介してみたいと思います。
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虫刺されアレルギーについて
虫刺されアレルギーとは何か
虫刺されアレルギーとは何かといえば分かりやすい例を挙げると、蚊に刺されて痒いという症状はアレルギー反応によるものなのです。
花粉アレルギーや食物アレルギーとは違って、こうした虫アレルギーというのは誰もが持ち合わせているものといえます。
またアレルギー反応には、すぐに出る即応型のタイプと翌日以降に出る遅延型タイプとがあります。ちなみに蚊は、血を吸うのと同時に皮膚内に唾液も注入します。この唾液に対して、人はアレルギー反応を示すといわれています。
ハチによるアレルギー反応
ハチに刺されると、蚊に刺された痒みどころか強烈な痛みが伴います。これもアレルギー反応の一種です。ただしハチの場合、患部に痛みと腫れが伴うだけでなくアナフィラキシーショックという重度のアレルギー症状に陥るという方もいます。
このアナフィラキシーショックは、2回目以降に発症しやすいのですが、痛みや腫れどころでは済みません。体内の免疫作用が過剰に反応するので、15分以内に呼吸困難や発熱・嘔吐・血圧低下・意識障害に至るといわれています。もしそうなると、救急車で病院に急行しないと死に至る場合もあります。
虫刺されの予防のポイント
夏でも虫よけのためには長袖・長ズボンが大切
夏は、半袖や半ズボンというのが定番です。ただし、屋内だとそれでもよいのですが、屋外に出る場合には虫よけ予防として長袖・長ズボンがお勧めです。しかも、皮膚と服とが密着していないタイプです。そうでないと、長袖や長ズボンの上からでも蚊に刺されてしまいます。
また赤ちゃんと外出する際には、赤ちゃんにも長袖と長ズボンを徹底すべきです。とくに赤ちゃんは、免疫機能が未熟なので、痒みや炎症が治まるのが遅く重症化するケースもあります。虫刺されの症状が出るのが遅い遅延型タイプなので、症状が出るのに半日以上かかります。
ダニにも注意
虫刺されというのは、夏だけではありません。ダニなどは、冬の季節以外であれば屋内でも刺されます。しかも、蚊に刺された際の痒みや腫れがもう少し酷い症状となって表れてきます。とくに子供さんが、痒いからといって爪で引っかいたりすると、傷口から雑菌が入り込んで傷が悪化する可能性もあります。
また屋外に生息しているマダニは、ウイルスを体内に保有していることもあるので、たかが虫に刺された程度と思って甘く見てはいけません。
ちなみにマダニの場合、屋内のダニとは随分と大きさが違います。吸血前で3ミリから8ミリ程度、吸血後で10ミリから20ミリといわれています。
虫よけ剤などグッズの使い方・効能
虫よけスプレーはダニにも有効
虫よけスプレーは、蚊だけでなくダニにも有効とされています。ダニの場合、蚊のように屋外だけでなく屋内にも生息しています。従って、屋内でも虫よけスプレーをお勧めします。しかもダニは、布団やカーペットに生息しているので、布団乾燥機や掃除機を小まめに利用すると繁殖も防げます。
それから虫よけスプレーには、ディートという化学薬品の退避剤がよく使われています。こうした化学薬品は、赤ちゃんには大きなダメージとなる可能性があります。従って、天然ハーブ入りのの虫よけスプレーがお勧めです。
赤ちゃんにはアロマオイルがお勧め
赤ちゃんには、大人用の虫よけスプレーよりもラベンダーのアロマオイルがお勧めです。アロマオイルは、デリケートな赤ちゃんのお肌にも優しい上に、痒みが出る前に炎症を素早く抑えてくれるという効果も期待できます。
また、重曹も赤ちゃんの虫刺されには大変効果があるといわれています。
アロマオイルの場合、ラベンダー以外にもローズマリーやユーカリ・レモングラスなど多くの虫よけに効果の高いものがあります。おまけに、好みの香りを満喫しながら虫よけができるのですから、一石二鳥の効果があるのではないでしょうか。
虫除け予防は大切
夏の虫よけといえば、せいぜい蚊に刺される程度と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。ところが近年、テング熱がニュースでも話題になっており、虫よけスプレーによる予防は、「まさか!」の時の予防としての効果は高いのではないでしょうか。